宝石の豆知識6(ジュエリーの種類編2)

【4 ジュエリーの商品知識】

続き

 ■バランスコーディネート

 2)アイテム別コーディネート

 ジュエリーのコーディネートでは、
 着ける人の「体型」と「ジュエリー」とのバランスが大変重要です。
 バランスコーディネートの基本的な考え方として、
 着ける人が欠点と思っている体型をカバーするコーディネート、
 ここで利用されるのが「視覚的効果」です。

 1)視覚的効果
 正確には「錯視」といい、
 周囲との関係から物の形を実際と異なって知覚する現象のことです。
 この効果を利用することで視覚的な印象を変え、
 バランスを改善できます。
 身近な例として、洋服の縞模様の方向
 (ボーダーとストライプ)による視覚的効果があります。

 a.リング

 ウインドーで見たら素敵なデザインだったのに
 指に着けてみたら意外に似合わなかったということが時々あります。
 それは、デザインが良くても指の形との
 バランスが悪かった事に原因があります。
 リングの形によって指の表情は変わります。

 【太くて短い指:避けた方が良いデザインとその理由】
 × 幅が広い:横のラインを強調してしまうため、
  余計に指が太く見えてしまいます。
 × 縦に長い:ラインとしては悪くないはずなのですが、
  指が短いとリングが第2関節に近づいてしまい、
  指の短さが強調されてしまうので避けた方が良いでしょう。
 × ボリュームがある:指の太さを強調してしまいます。
 × 華奢:指のボリュームと極端に違うと、
  かえって指の太さを目立たせてしまいます。

 【太くて短い指:バランスの良いデザインとその理由】
 ○ センターストーン型:中央にポイントをおくことで、
  指の太さを二分し、細く見せる。
 ○ ボリュームに変化がある:
  表情がでるので指の太さが気にならず個性的に見える。
 ○ V字タイプ:指に縦のラインをつくるので、長く見せる。

 【太くて長い指】
 太くて長い指は、顔でいうと「大人顔」です。
 その大人っぽい特徴を活かして、個性的に装うことができます。

 【太くて長い指:避けた方が良いデザインとその理由】
 × かわいい:「大人顔」のイメージと合わない。
 × 華奢:指のボリュームと合わない。

 【太くて長い指:バランスの良いデザインとその理由】
 ○ 幅が広い:横のラインを強調するが、
  指が長いのでバランスよく個性的になる。
 ○ 縦長:指の長さを強調することで太さを感じさせない。
 ○ ボリュームがある:指のボリュームとバランスが良い。
 ○ 太めのV字タイプ:指を細く長く見せる。

 【節が太い指】
 指が細くても、節が目立つ、
 節が太いということを気にしている人もいます。
 節が太い人の場合、節を通るサイズのリングを着けざるを得ないので、
 指の付け根ではサイズが合わずゆるくて回ってしまい、
 つけ心地がよくないと感じています。
 着け心地は主観の問題ですから解決法にルールはありませんが、
 リングが回ってしまうとか、節が目立つとかの問題は、
 バランスによってある程度解決できます。
 避けたほうが良いデザインとしては、
 中石タイプの様なワンポイントや細いリング。
 回ってしまったり指とリングの隙間が強調されてしまいます。
 逆に全周に均一にデザインされたリングや幅広のリングなら、
 バランス良く納まります。
 均一なデザインのものは回ってもワンポイントのデザインの様に
 気になりません。
 また幅広のデザインのものは、
 リングの上のラインが関節に近づくことによって
 指の根本の細い部分を隠し、節からの自然なラインをつくります。

 b.ネックレス・ペンダント

 同じネックレスやペンダントでも、
 身に着ける人の首の長さや太さによって印象が違ってきます。
 その他にも肩幅が広い、狭い、いかり肩、
 なで肩等のバランスが微妙に影響してきます。

 【太くて短い首】
 比較的ふくよかな人で身長の低めな人に多い体型です。
 首元がすっきり見える長さを選びましょう。

 【太くて短い首:避けた方が良いデザインとその理由】
 × 40cm位のチョーカータイプ:首元が詰まって見え、
  首を短く見せてしまいます。
 × 太め・ボリュームがある:首に視線を集め、
  短さや太さを強調してしまいます。
 × 極細:首のボリュームと極端に違うとかえって太さが目立ってまいます。

  【太くて短い首:バランスの良いデザインとその理由】
 ○ 45cm位のペンダント:首元にVの空間が出来ることによって
  首元をすっきりさせ、首を長く見せます。
 ○ 45~50cm位のネックレス:顎の下を長く見せます。




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